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フジが生中継やめた「萩原流行さん妻」ドタバタ会見――警察の「新事実」判明に驚きも
2015年05月22日 17時18分

俳優の萩原流行さん(享年62)が、東京・杉並区の青梅街道を大型バイクで走行しているときに転倒し、死亡した事故をめぐって、妻・まゆ美さんが5月22日午後、東京・霞が関の弁護士会館で記者会見を開いた。まゆ美さんは悔しさをにじませながら、警察への強い不信感をあらわにした。

今年4月22日、片側3車線の真ん中を走っていた萩原流行さんは、左側から車線変更した警視庁の護送車と接触後、右側の車線に投げ出され、後続車にはねられた。この萩原さんの転倒を引き起こした原因が、護送車の車線変更だった可能性が指摘されている。

この日、弁護士会館5階の部屋には、報道陣が100名以上詰めかけ、テレビカメラも10台以上が並んだ。部屋に入りきれない記者が出るほどの混雑ぶりだった。さらに、記者会見の1時間前に「新事実」が判明したり、会見中にフジテレビが生中継を中止させられたりするなど、現場はドタバタだった。

俳優の萩原流行さん(享年62)が、東京・杉並区の青梅街道を大型バイクで走行しているときに転倒し、死亡した事故をめぐって、妻・まゆ美さんが5月22日午後、東京・霞が関の弁護士会館で記者会見を開いた。まゆ美さんは悔しさをにじませながら、警察への強い不信感をあらわにした。

今年4月22日、片側3車線の真ん中を走っていた萩原流行さんは、左側から車線変更した警視庁の護送車と接触後、右側の車線に投げ出され、後続車にはねられた。この萩原さんの転倒を引き起こした原因が、護送車の車線変更だった可能性が指摘されている。

この日、弁護士会館5階の部屋には、報道陣が100名以上詰めかけ、テレビカメラも10台以上が並んだ。部屋に入りきれない記者が出るほどの混雑ぶりだった。さらに、記者会見の1時間前に「新事実」が判明したり、会見中にフジテレビが生中継を中止させられたりするなど、現場はドタバタだった。

●名指しで批判された「フジテレビ」の生中継

萩原まゆ美さんの会見は、予定より5分早い午後1時55分ににスタート。フジテレビの情報番組「直撃LIVE グッディ!」のテレビカメラは、冒頭から会見の様子を生中継した。ところが、まもなくして、会見に同席した堀内稔久弁護士がフジテレビのクルーに対して「生放送は、弁護士会のルールに反しますからやめてください」と厳しい口調で注意した。

その後、会見は再開したが、数分後、今度はまゆ美さんが発言を中断し、「フジテレビの方ですか、今(カメラを)回されているのは?」と注意した。直後に、フジテレビの生中継は中断し、スタジオへと映像が切り替わった。一連の様子は、リアルタイムで放送されていた。

番組では、安藤優子キャスターが「失礼しました」と謝罪。「現場での取り決めが、私たちの解釈とは違った部分があったのかもしれません」と苦しい弁明をした。同時間帯の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」、TBS系「ゴゴスマ GO GO! Smile!」は生中継せず、会見終了後に録画映像を放送した。

●会見でメディアから知らされた「新事実」

また、日本テレビ系の「情報ライブ ミヤネ屋」によると、会見開始の約1時間前である午後1時に、警視庁への取材に対して、新事実が明らかになったという。

その内容は、護送車の進路変更が事故につながった可能性が大きいことや、護送車が後方確認を怠った可能性があること、さらに、護送車は一時停止ではなく徐行だったというもので、今までに出ていない情報だった。

この内容は正午前、フジテレビが警察車両の不注意が原因である可能性があることを、他のメディアに先駆けて報じていた。

記者会見の質疑応答で、まゆ美さんはフジテレビが報道した内容について問われると、「知りませんでした。まったく知りません」と驚きを隠さなかった。

まゆ美さんは警察から情報が伝わってこないことにいらだっており、会見の冒頭でも「いまの状況では、萩原に何も報告することがありません」「死亡して1カ月たって、捜査の進展が私には伝わってこなくて、不安に思うことも多々あります」と強い口調で語っていた。

●弁護士は机を叩きながら訴えた

一方、会見に同席した堀内弁護士の気迫に満ちた言動も、目をひいた。

堀内弁護士は「事実関係をまゆ美さんやマスコミにも公開していただいて、公正な捜査をやってただきたい」と、机を激しく叩きながら訴えた。

そして、直接の死因を「不詳」と記した死体検案書をかかげた際には「彼がなぜ死んだのかわからない」と情感をこめて報道陣に語りかけていた。

(弁護士ドットコムニュース)

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